好きになってから、2年半。ようやく忍者担としての覚悟が出来たので、少年忍者を知ってからその覚悟ができるまでを書き記すことにした。
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少年忍者との出会い
前提として、私はもともとジャニオタである。とは言っても固定のグループのことしか知らない偏ったものだったし、生活環境の変化から2019年頃には茶の間レベルに熱は落ち着いていた。
少年忍者のことは一応名前は知っていたくらい。5忍者?ちびっこ忍者??なんかわかんないけど少年忍者?もうよくわからん。知らん。
多分あの頃のデビュー組オタクでたまに少クラを見る程度なら、おそらく私と同じように混乱していた人もいると思う。jrのグループが定まるまでの初期はだいたいいつもこんな感じでメンバー編成が変わるからきっちり追っていなければわからないのが普通だった。
ちなみにこの時点で認識していたのは、ヴァサイエガ渉、川﨑皇輝、北川拓実(歌上手い子)、織山尚大(美少年についてった子)の4名だけだった。(まいどジャーニーで、皇輝さんと渉ちゃんはグループ組めたんだね!とちょっと嬉しくなった記憶がある)
後述するが関西贔屓だった私は、もちろん2019年の8.8jr祭の配信は見たのだがLilかんさいと一緒にステージに立っていた少年忍者の記憶はまったくといっていいほどに無かった。むしろ完全にキャメロンに掻っ攫われていた。
だからyoutubeの引き継ぎだって正直、なにわ男子は関西だから駄目なのかな。
こんな人数多いグループにも枠が与えられるんだ。と少しマイナスな感情で見たし、せっかくだから覚えられるかな、と思って自己紹介動画も見たけれど「バラエティ慣れしてないな」という感想で終わってしまった。
おそらく正確な人数が22人であることを知ったのはこのときだったのだが、興味をひかれるには至らなかった。
月日は流れ完全にオタク心を忘れてしまった頃、起こったパンデミック。緊急事態宣言にステイホームで暇になったGWが訪れる。
長らく見ていなかったJrチャンネル。いろんなグループの面白そうな動画をザッピングするように視聴していた中に、御岳山のロケ回が浮上した。
そういえば初回以来見ていなかったな少年忍者。ちょっとは喋れるようになったんだろうか。今なら暇だしもう一回覚えてみようかな。そんな暗記テストのような気持ちで再生した。そこに映るのはわちゃわちゃと騒がしい男児たち。その中でもお兄ちゃんたちが弟を可愛がる姿に、関西グループ育ちの私は一瞬で惹かれた。
引き継ぎの際の初見では2人しか覚えられなかった自己紹介も、気がつけば全員の顔と名前が一致していた。名前がわかれば自然と面白さが増す。そんな中、滝行ドッキリのyoutubeがアップされる。
デビューしたい!と叫びながら滝にうたれる姿にこういう熱さが足りていなかったのだ、と私のオタク心が呼び覚まされる感覚があった。そう、全てはここから始まった。
そこからは転がり落ちるように沼に一直線だった。
録画だけして一切見ていなかった約4年分の少年倶楽部を再生し、配信ライブ等でパフォーマンスを見るうちにこの子たちにバックで終わってほしくない。
そう思い始めたのもハマってすぐのことだった。
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自担は居ない
推しグループ。少年忍者をそんな扱いにしたのは私がジャニーズjrを追いかける気がなかったからだ。
デビュー組をずっと応援する中で、何人かjrでもゆるーく推した子たちは居た。当時は学生で簡単に追いかけることはできなかったし、関西ならともかく東京になんてそうそう行くなんて考えても居なかった。
jrのことを本気で追いかけていなくても同じ事務所なので、ジャニーズjrがどれほど不安定なものであるかはわかっていた。
ある日突然何もかもが変わるスピード感。今みたいにプロフィールがHPにあるわけでもないから、辞めたかどうかもふんわりとしかわからない。それでも、ゆる推しでも辞めてしまったときには残念だった。だからこそ一線を引いて部外者でありたくて、自分の中で作ったルールだった。
2019年の来たるお茶の間期間まで、関西圏に住んでいることもあって関西jrは贔屓していたし公演に当選すれば行っていた。それぞれ頑張っているからこそデビューして欲しいと願っては居たが、たくさんグッズを買うだとか応援につながるような行動はなかった。
そう、やはり部外者であったからだ。
みんな好き、箱推し。一番平和な楽しみ方をしていた2020年、10年ぶりにアイドル誌を買ってみたりして新規ハイを楽しんでいた。その中でもこの子の顔が好きだな、とかいうのはあったけれどやはり部外者の立場は譲らなかった。
2020年末ごろ、公演が再開され始める。元来現場を楽しんでいたタイプだったので、当時何もできないからと貯めに貯めた貯金を確認しELFを見に行くことを決めた。jrの公演としては初めての遠征だった。
ドタバタとした日帰りだったけれど、織山くんを初めて見ることができて、とてもかわいらしいマイケル少年を噛み締めながら帰路についたことを覚えている。
次に決まった拓実くんの火の顔も初めての主演は一度しか無いのだからと言い訳をして、いろんな舞台も見てみたいと思っていた部分もありすぐに遠征に踏み切ったし、同年、織山くん主演のKappaがきまり、京都公演に落選した私はまた東京へと行った。
その頃には自分の中で推したい子がほとんど定まっていたが、大阪公演まで無事にやりきれる保証なんてわからないと言い訳をして皇輝くんのロミオとロザラインも東京まで見に行った。
先程もう推したい子は決まっていた。とは言ったが殆どが舞台でしか見ていなかったし、そもそも一度も見たことがない子もいて、パフォーマンスを生で見たら別の子に惹かれてしまうかもしれない。
今までそんなことは一度もなかったのだが、どうしても初見で顔の好みではなかった彼から心変わりするかもしれないという不安の中、2021年のサマステに参加した。
結論から言うと、全員で居るときはペンライトの色を変えることは無かった。もう心のなかでは自分の推しは揺るがないところまできていたのだと思う。
それでもデビュー組のアカウントしか持たない私はまだ、jrの担当をすることに抵抗を続けていた。
そんな中幸運にも初日を見ることができたDREAMBOYS。
実はこの舞台は一度は生で見てみたいと思っていたものだった。
かつて元担も出演していたこの舞台に出る少年忍者がどんなものなのか見たい。そんな大きな期待を胸に憧れの帝国劇場へと向かった。
初日終演後、この日も弾丸で日帰りだった私は頭を抱えながら新幹線に座っていた。
あの大きな帝国劇場に立つ彼が頭から離れてくれなかったからだ。これは贔屓目もあるのかもしれない。けれど間違いなく私は彼の演技が大好きだとわかった。
今までも文豪少年、ロミオとロザライン、信長の幼少期と漠然と好きだなぁと思っていたけれどここにきてもう逃れられなくなってしまった。
彼のデビューが見たいと踏ん切りをつけて、ようやく川﨑皇輝担としてアカウントを開設するに至る。
最後まで担当というのに抵抗があったが、ウジウジとなめくじのような私の背中を叩いてくれた友人のおかげで、嬉し恥ずかしの複雑ながらも担当と名乗ることになった。
ちなみに初見で顔は好みではなかったと言ったが今はとても可愛いしかっこいいと思っている。
皇輝くんのチャームポイントは絶対に唇です!
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そして忍者担へ
新規ハイが随分と薄れてきた頃、やはりグループとしてのあらが目につくようになった。漠然と皇輝さんが幸せでデビューをつかんでくれたら良いと思うようにもなった。
ジャニアイが感染症の蔓延により中止となり冬に皇輝さんが見られないまま、時だけが進んでいく。そんな中でメンバーから脱退者が現れた。
もちろんデビューしていても脱退する人も居るのだから、まだjrの少年忍者から出ることは想定内ではあったけれど、ついに恐れていたことが起きてしまったことにやはりショックがあった。
人数が多いから難しいところもあるよねと、物分りのいいファンのフリをするのは得意だけれど、元来箱推し気質なのでかなり落ち込んでしまった。
このままこの不安な状況が続いて行くのだろうか。そんな気持ちが大きく膨らんだサマステの開幕。
またもや感染症で一部公演が中止。本当にこんなに運の悪い子たちが居るだろうか。このままではまた公演ができないんじゃないかと危惧していたが、数公演の中止はあったものの無事に幕は開いた。
今までと全然違うから見に来て欲しい!というメンバーたちの言葉が多く見受けられたが、それまでの少年忍者のライブといえばjrのコンサートらしいと感じるセットリストばかりだったので正直そこまでの期待はしていなかった。
2021年のシャッフルメドレーはゆるく楽しめるセットリストだったと思う。偏りがあることを除けば。バックでしかでていない子たちが居るのはいただけないのではないかという気持ちはものすごく強かった。あそこまでじゃないけれど、またこうだったらどうしよう。何が違うのかを知ることができない時に彼らを信じることはできなかった。
しかし、それは見事に裏切られることとなった。
宣言どおり、去年までとは全く違う。全員でのMC。バンド以外は完全に共通点がないのでは?というくらいシャッフルされたユニット。なにより、よく分けられている括りよりも全員でやる曲が多かった。
人数が多いからこそしっかり成立するところを見せてくれた。本当にあんな不安を考えていた自分がとっても恥ずかしいと思うくらいに、みんなが前を向いていた。
現代に生きる子たちだから、もちろんネット上の声は知っていると思う。割とエゴサする子も多い。多分たくさんの言葉に傷ついたこともあるんだろう。
21人を応援したいと改めて思える公演だった。少年忍者にしかできない、少年忍者だからこそできる公演だった。
スタンディングだから全部がキレイに見えないのはもったいない。早く円盤で見たいと思った。
本当にこれからの少年忍者が楽しみだ。ジャニーズの未来は明るい。
昨年は本当にこの現状を打開するすべを誰かに教授してもらえないだろうかとも思った自分をとても恥じている。
(圧倒的に先輩とのつながりの弱さは感じるのでもっと名前を出してもらえる存在で居てくれたら…とは思っている)
- あとがき
長々と語るにあたってネガティブな感情もたくさん入ったブログを載せるかとても悩みに悩んだ。
けれど、夏の王として生まれ変わった彼らがまた新しい世界を見せてくれるのを楽しみに今、投稿することに決めた。
ドームでもしっかり輝いていた彼らに願いを込めて。
最後に前回の公演でセトリ入りしているだいすきなフレーズで締めようと思う。
君たちが明日のヒカリだ 輝き続けてくれ!!